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決シテ涙ヲ流シテ下サイマスナ

2013年3月18日 月曜日

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海軍少佐 天野 一史 命
  昭和二十年三月十九日
  九州東南方海面にて戦死
  奈良県吉野郡黒瀧村出身
  二十五歳

御父母上様
私ハ此ノ様ナ拙文デモ、今度戦地ヘ出タラ再ビ御出会出来ヌモノト思ヒ、真心コメテ書ク事ノ出来ル資格ニナッタカト思ヘバ、本当ニ感謝ノ念デ胸ガ一杯デアリマス。
中学以来航空ニ志シ、父母ノ了解ヲ待タズ色々ナ心配ヲカケ、決戦ガ血戦ヲ生ンデ、昨夏全学徒ヨリ飛行予備学生ガ募集サレルヤ、小生ノ応募ヲ許シテイタダイタ時ノ喜ビ、先祖代々ヨリ伝ハル至誠尽忠ノ赤キ血ハ躍ルヲ覚ヘマシタ。
而シテ時ハ早クモ一年ハ流レ、艦爆隊士官トシテ近ク決戦ノ大空ヘ飛立ツ事ト相成リ、本ヨリ生還ハ期セズ。(中 略)
想フニ此ノ年マデ私ヲ教育シテ下サレ、父母ノ慈愛ノ下ニ過シタ生活ハ、私ハ本当ニ幸福デアリマシタ。
私ハ此ノ御恩返シハ、只々一身ヲ国ニ捧ゲテ立派ナ死ニ方ヲスレバ、御両親モサゾカシ喜ンデ下サル事デセウ。
一史戦死ノ報ガアリマシテモ、決シテ涙ヲ流シテ下サイマスナ。
一史ノ写真ニ只一言「良クヤッテ呉レタ」ト言ッテ下サレバ、私モ大手ヲ振ッテ靖国神社ヘ行ケマス。
我々青年士官ガ頑張ラナクテハ、他ニ誰ガ元ノ日本ニ戻ス事デセウ。
想ヒ出ハ尽キズ。又、想ヒ出セバ想ヒ出ス程胸ガ一杯デス。
何卒、今マデノ不孝ヲ御許シ下サイ。
御両親様モ御体大切ニ、余生ヲ御送リ下サイ。
   昭和十九年八月二日
       午後四時半 於 書院
御両親様ヘ
    出陣ニ際シ

             海軍少尉 天野一史
【平成二十五年三月靖国神社社頭掲示】

お母様の膝下に帰ってゆきます

2009年8月18日 火曜日

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お母様の膝下に帰ってゆきます

        陸軍中尉  藤井 冨一 命
        昭和二十年八月六日
        沖縄方面にて戦死
        奈良県生駒郡安堵村出身 二十五歳

(前略)
 永い永い二十五年間心配ばかりをおかけして、一時として安心させる様なことの出来なかったことが何よりも心残りであります。せめて一時でも安心させたかった。しかし、冨一も一人前の男になりました。今こそ最後の御安心をさせる秋が寸前に迫り、喜び勇み居ります。
(中略)
 今更、何も思ひ残す事はありません。ただ感謝、喜び勇んで敵撃滅の決戦の空に、真一文字に征きます。お母さん、祝って下さい。
 お母さん、たとへ私の身体が帰って来なくても、心は必ずお母様の膝下に帰ってゆきます。あのうるはしい山に包まれた故郷の空へ帰ってゆきます。そして、皆様と一緒に日本を守りませう。
(後略)

冨 一
お 母 様 

【平成二十一年八月靖国神社社頭掲示】