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遺書

2012年3月19日 月曜日

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海軍少佐 末吉 實 命
  昭和二十年四月六日
  南西諸島方面にて戦死
  海軍第十三期飛行予備学生
  浜松高等工業学校
  福岡県小倉市出身 二十五歳

 突然でさぞお驚きの事と存じますが、愈々私も身
を以て國難に当る時が参りました。只今本隊より懐
しい名古屋を右に見てこの鈴鹿空に到着、愛機即ち
棺桶の中で之を書いて居ります。
 思へば二十有五年間の筆舌に盡せざる御慈愛と御
苦労に何等報ゆる處なく親不孝の数々、誠に何と御
詫びしてよいやら、一人涙がにじむのみです。御蔭
様にて私も他より先に中尉に進級致し、只今では神
風特攻隊第二筑波隊々長として同期の櫻を率ゐて敵
空母に体当りする機会を得ました。男子の本懐之に
過ぐるものはありません。必ず兄上の仇は引受けま
した。明日の戦果を御期待下さい。
 出撃数日前に家の焼失を知りました。うち続く打
撃でさぞ御落胆なさる事と存じますが、何卒お力落
しの無い様、近所の人達と協力、復興にお勤め下さ
る様御願ひ致します。何事も気の持ち様ですから、
しつかりした気持で天壽を完うされん事を最後迄祈
つて居ります。ではそろそろ転進の時間が来ました
ので之で失礼を致します。
                   不 一
 昭和二十年四月五日 午後二時
                   實 拝

御両親様
 只今より必死必殺の攻撃に征く 心の平静たる
 本日の空の如し 白木の箱の整備なる
 いざ 征かん南の空へ
吾が予定突入時刻
 昭和二十年四月六日 一七・〇〇
  潔く散れや 筑波の若櫻       以 上

       【平成十年四月靖國神社社頭掲示】

これに過ぎたるは無し

2011年12月8日 木曜日

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これに過ぎたるは無し

  海軍少佐  横山正治命
  昭和十六年十二月八日
  ハワイ方面にて戦死
  鹿児島県鹿児島市下荒田町出身
  二十三歳

 皇国非常の秋(とき)に際し、死処を得たる小官の栄誉、之に過ぎたるは無し。
 謹しみて、天皇陛下の万才を奉唱し奉(たてまつ)る。
 二十有三年の間、亡父上、母上様始め家族御一同様の御恩、小学校、中学校の諸先生並びに海軍に於て御指導を賜りたる教官、上官、先輩の御高恩に対し衷心より御礼申上げ候。
 同乗の上田(かみた)兵曹の遺族に対しては気の毒に堪へず。
 最後に、皇恩の万分の一にも酬(むく)ゆる事なく、死する身を深く愧(は)づるものに有之候(これありそうろう)。

 海軍中尉 横 山 正 治

                         【平成二十三年十二月靖国神社社頭掲示】