英霊の言乃葉を画像で表示(右クリックでダウンロードできます)
海軍大尉 旗生 良景 命 神風特別攻撃隊八幡神忠隊 昭和二十年四月二十八日 南西諸島にて戦死 京都帝國大學卒 福岡県出身 二十二歳 四月十六日 今日は未だ生きてをります。昨日、父さん、母さん、兄姉にも見送つて頂き、全く清らかな気持で出発できました。 敏子にお逢ひになつた由、皆何を感じられたか知りませんが、心から私が愛した、たつた一人の可愛い女性です。純な人です。私の一部と思つて何時までも交際して下さい。葬儀には是非呼んで下さい。 お父様、お母様。本当に優しく心から私を可愛がつて頂きましたこと有難く御礼申します。私は一足先に死んでゆきますが、私が、あの弱かつた私が國に殉ずることを喜んで下さると思ひます。長い間御世話になり何一つ喜んで頂く様なことも致しませず相済まぬと思つて居ります。私の死はせめてもの恩返しと思つて下さい。 四月十七日 今日も生きてゐます。皆に逢へて安心です。心に残るは敏子のことのみ。弱い心をお笑ひ下さい。然し死を前にして、敏子に対する気持の深さを今更の様に驚いてゐます。人間の真心の尊さを思つて下さい。 四月十八日 軍服を脱いで行きます。真新しいのが行李(こうり)の中にありますから、それを家に、古い方を敏子に送つて下さい。必ずお願ひします。 戦死がわかりましたら一度家に呼んで遺書等と一緒にお渡しになれば良いと思ひます。 【平成五年十二月靖国神社社頭掲示】
死ぬ瞬間でなければ、本心はわからないものである。 「何をすれば良いかわからない」のは、環境が安全ということである。
最後の瞬間であるほど本心がわかる。 命が離れるとき、例えば天晴れな死様が一番、大和魂が明瞭だ。死ぬ覚悟が、本当に死ぬときの状態を人為的に引き出す。それだけ本心に近付ける。
先頭に還元すれば「死に身で生きれば後悔が無い」と換言できる。