遺書

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海軍少佐 末吉 實 命
  昭和二十年四月六日
  南西諸島方面にて戦死
  海軍第十三期飛行予備学生
  浜松高等工業学校
  福岡県小倉市出身 二十五歳

 突然でさぞお驚きの事と存じますが、愈々私も身
を以て國難に当る時が参りました。只今本隊より懐
しい名古屋を右に見てこの鈴鹿空に到着、愛機即ち
棺桶の中で之を書いて居ります。
 思へば二十有五年間の筆舌に盡せざる御慈愛と御
苦労に何等報ゆる處なく親不孝の数々、誠に何と御
詫びしてよいやら、一人涙がにじむのみです。御蔭
様にて私も他より先に中尉に進級致し、只今では神
風特攻隊第二筑波隊々長として同期の櫻を率ゐて敵
空母に体当りする機会を得ました。男子の本懐之に
過ぐるものはありません。必ず兄上の仇は引受けま
した。明日の戦果を御期待下さい。
 出撃数日前に家の焼失を知りました。うち続く打
撃でさぞ御落胆なさる事と存じますが、何卒お力落
しの無い様、近所の人達と協力、復興にお勤め下さ
る様御願ひ致します。何事も気の持ち様ですから、
しつかりした気持で天壽を完うされん事を最後迄祈
つて居ります。ではそろそろ転進の時間が来ました
ので之で失礼を致します。
                   不 一
 昭和二十年四月五日 午後二時
                   實 拝

御両親様
 只今より必死必殺の攻撃に征く 心の平静たる
 本日の空の如し 白木の箱の整備なる
 いざ 征かん南の空へ
吾が予定突入時刻
 昭和二十年四月六日 一七・〇〇
  潔く散れや 筑波の若櫻       以 上

       【平成十年四月靖國神社社頭掲示】

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コメント2件

  1. 外 山 より:

     
         頭脳は解決法を生み出すために存在し、心は全てを受け取るた
       めに存在し、腹は心を落ち着けるために存在すると考えます。
     
         心で拒否すると 頭が考えなくなるから 、 何か大事なものをなくし
       た時など非常事態では、動揺してフラフラになるのを腹で落として心
       を楽にして余裕を出し、円滑に頭が働くような心境作りを工夫するの
       が重要です。
     
         「 しっかりした気持ち 」 を奨励して居られ 、 自身の理想が 「 心
       の平静 」 にある少佐は胆力があったはずですが文字にありません。
     
         大体、一番「核」の部分の重要なこと、もしくは既に出来ているこ
       とほど気にしない為、文章化されません。これを察知するのを「行間
       を読む」と呼ぶのだと理解しています。 換言すれば、重要で無いこと
       や、まだ出来ないことほど言語化されるものなので、 政権公約に色
       々書かれてあったら、その人はそれが困難だ、 実現が難しいことだ
       と考えていると見てよいと想います。 多弁な者を信用できないことを
       諺にした「口開けてハラワタ見する柘榴かな」も、そういう意味だと思
       います。そんなわけですから、話がサクサク進んでいく( 困難を一言
       で片付ける ) 文章は、 解決がついてくもりのない心で書かれてある
       はずです。
     
         もし、 お腹が下るために腹部が存在し、 心配でフラフラになるた
       めに心が存在し、 言い訳を考えるために頭が存在するのであれば 、
       心と頭がくもっているから 人生が辛いはずです。 あとトイレも辛いで
       しょう。学校教育では習いませんが、ストレスに耐えるのは腹部の自
       律神経であると思います。これは頭脳から自立している ( 基本的に
       頭脳の制御を受けない ) ので、胆を鍛えるしかありません。畳が腐
       るほど勉強しても偉くなれないとは 、 ここらへんを原因としているか
       もしれません。
     

        結 論

         心を乱さない胆力を作り上げた英霊を尊ぶ。
         心と話が明瞭明快な英霊を尊ぶ。
     
     
                                   皇紀 2672年 4月 9日(月)

  2. 外 山 より:

     
          久方の 光のどけき 春の日に

                    しづ心なく 花の散るらむ
     

      これは、きのとものり氏の作品です。
      穏やかな春の光の中、なぜ桜の花は周囲と違って次々
      に散ってゆくのだろうという風な意味の歌です。
     
      私は 、「 春の光の中、穏やかにいのちが離れていく 」
      と思っていますから 、この 「桜」 自身は落ち着いて死
      んでいっていると思います。
     
      「 もう、ここらでよか 」 といって死んだ西郷さんを見て
      「 しづ心なく花の散るらむ 」 と感想を述べてもしょうが
      ないと考えます。
     
      特攻も、敵から見たら劣勢をものともしない※不気味
      な燃え盛る攻撃体ですが、実行者としては「 潔く散れ
      や、筑波の若櫻 」ということで、 誰が観察者であるか
      によって見え方が変わってきます。

      いのちの離し方が未練がましいとカッコ悪いですから、
      こういう風だと格好が良くてよいですね。

     
      ※
         特攻機は 遠隔操作で飛んでいると思いこん
         でいた米海兵は、その燃え盛る機体の中に
         人影を発見した時 、 皆で精神疾患になった
         と言うことから。
     
     
                                   皇紀 2672年 4月 9日(月)

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