極楽に部屋を借りてお待ちします

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陸軍大尉  込茶(こみちゃ) 章 命
  振武第六十二部隊員
  昭和二十年四月六日
  沖縄島沖にて戦病死
  兵庫県尼崎市出身
  二十二歳

前略
 山には梅が桃が桜が咲いて居るといふのに、私は万斛(ばんこく)のうらみをしのんでこれをお知らせします。
 私たちが杖とも柱とも頼んだ隊長殿をそして杉田少尉を演習のため喪ひました。私はこれを書くのが精一杯です。だが今迄の章ではありません。隊長はおろか隊員の全部を失つても私はびくともしません。此処二十日間私はあらゆる逆境を勇敢に受容れて闘つて来ました。私にはどんな逆境も楽しかつた位です。隊長殿の遺骨を抱いて突込みます。
 永い間、海より深く山より高い御鴻恩(ごこうおん)に甘えながら何一つ孝行もできず死ぬのは残念ですがどうかお許し下さい。永い間有難う御座居ました。
御両親様より一足先に極楽に部屋を借りてお待ちして居ます。
 取り急ぎ乱筆お許し下さい。
     草々
      章拝
御両親様へ

【昭和五十七年一月靖国神社社頭掲示】

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コメント1件

  1. 外 山 より:

     
                      極楽に住み
     
     
          極楽の世界に召し上げられて、 それでもなお、 孝心の強い
        九段の英霊達。

          然る武将も 、部下に 「 先に地獄で待っておれ、余も 後から
        往き、 地獄の鬼達を征伐し 代わって支配者となろう 」 と言って、
        その主従関係の絆は何処までも切れないものであるぞ、 という
        のがあります。

          極楽と地獄の違いはあれども、 死の恐怖など つまらんもの
        より、篤い情がどちらも優先されています。

          肉体が滅び、 この世を去ったその後までも、 生前と死後の
        変わらず在り続けるのが、精神の真髄であります。
     
      

                       心の成長
     
     
          「 隊長はおろか、
     
               隊員の全部を失つても私はびくともしません 」

     
          この、何があってもへこたれない 「 今迄の章では ありませ
        ん 」 と語られる心の成長には、 ワクワク とした嬉しさを感じま
        した。

         『 天元突破グレンラガン 』というアニメで、主人公が心のより
        どころとしていた兄貴を亡くし心を失い、そこから立ち直り自分
        の生きる力を 取り戻せたのは、 自分だけの力を出さねばなら
        ない時で、その兄貴の志を受け継いで自立した時でした。

          この、誰かを頼みとしているところから自立する成長物語に
        感動したのを思い出し、この文章での事柄もそういうことなんで
        はないかと想像します。

     
     
                      楽しむ たくましさ
     
     
          人生、肝試し。最悪の事態を制せられる胆力が主体の全能
        感が 「根拠のない自信」 に繋がり、ワイルドに、たくましく生きら
        れ、そして、後の世の人々から大変に尊ばれる行動を為せるの
        であると考えます。

         「何が起きても気分は、へのへのカッパ」というのも、楽しむ所
        から。ピンチに遊ぶ心構えは、きっと余裕の起源です。

          勇猛であれ 、大胆であれ。 こういう教えを 幼少時に受けれ
        ば 「いつかは、そうなろう」 と知らぬ間に考えているはずです。

          色々と作用して、 最終的に望ましい精神性に至れたことが
        書かれてあるこの文章は、実は気分爽快な内容です。
     

     

                               皇紀 2672年 1月 18日

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