しっかり頑張りなさい

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しっかり頑張りなさい

  海軍軍属(学徒)  立川 絹江 命
  昭和二十年八月二十三日
  原子爆弾のため本籍地にて戦傷死
  佐賀県杵島郡橘村出身 十九歳

 安ちゃん。
 お手紙ありがたう。もっと早く返事書かうと思ってゐましたが、なかなかひまがないのでこんなにおそくなってしまひました。ごめんなさいね。
 皆がおりこうさんで暮してゐるので、お父さんも姉ちゃんも非常によろこんでゐます。
 これからも、もっともっとヨイコになってお母さんにお加勢し、お父さん達を安心させなさいね。
 それから尚男ちゃんの病気はなほりましたか。永い間下痢したのなら、やせてしまったでせう。どんなにしてるかしらと心配です。邦子ちゃんはどうしてゐますか。もう大分おしゃべりになってることでせうね。
 安ちゃん。
 もう学校へ行ってゐるとのことですが、学校はいかがですか。なれないうちはいやな日や、つらいこと等あるでせうが、もう一時(いっとき)してるとだんだんおもしろいやうになりますよ。武雄の人に負けぬやうしっかり頑張りなさい。
 それには毎日毎日たとへ少しの時間でもよいから、机に向って予習復習をかかさぬ様になさい。毎日の予習復習を立派にすれば学校の勉強はどんどんおもしろく進みますよ。
 安ちゃんは今からが一番大切な時ですから、分らぬところは勝さんや、望ちゃん、照ちゃん等にきいてしっかり勉強しなさい。
 姉ちゃんも戦争に勝ち抜くまではうんとがんばる覚悟です。ではお元気でおくらしなさい。
   安ちゃんへ
                              さやうなら

                            【平成二十三年八月靖国神社社頭掲示】

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コメント2件

  1. 山下 實 より:

    凛とした女性を感じる手紙です。

    原爆投下という悲劇を忘れず、戦争の恐ろしさ、
    平和とは何かということを再度考えてみたいと思います。

    今の日本に大切な
    古き良き日本らしさとは何か、そういったことも考えさせられました。

  2. 一介の臣民として より:

    家族に対する細やかな思いやりが感じられる素晴しいお手紙だと思います。

    それだけに、「姉ちゃんも戦争に勝ち抜くまではうんとがんばる覚悟です」というメッセージに込められた気丈な想いと、彼女を最後に待ち受けていた悲惨な運命を考えると、なんとも言えない気持ちになりました。

    私は反核主義者ではなく、日本の周辺諸国の状況を考えれば核武装が必要と考えますが、人の想いや努力を、一瞬にして粉々に打ち砕き、無に帰してしまう非人間的な兵器の恐ろしさを改めて感じさせられました。

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