英霊の言乃葉を画像で表示(右クリックでダウンロードできます)
生還もとより期せず 陸軍中尉 森脇誠次郎命 昭和二十年四月十二日 沖縄島方面にて戦死 静岡県浜名郡長上村出身 二十三歳 御両親様 永き間の御恩に、報ずるの秋至り候。誠次郎は今、一身を以て御国の興廃を擔ふの重任に喜びつつ、攻撃に赴く可く候。 神機到来迄はと忍びつつ、ありし日の無念さを今こそ晴すべく候。先輩逝き、同期生逝くを我一人残りたるの淋しさ比するものなく、今日はその仇討に力一杯の奮闘を期し居り候。 生れしより憧れ候、大空に行くの光栄、之に過ぐるもの無く、浜松の空に育まれし幸福無上のものに御座候。 我儘のみ申し真に不孝のみ致し、更に先立ちて逝くの事申訳無く候共、御国の守として悠久の大義に生くるを信じ居り候間、御許被下度候。 生還もとより期せず。仮令、身は南海の涯に散るとも、七度生れて寇敵を討たん決意に燃え居り候。 幼時より御世話に相成り候人々に、よろしく御伝被下度、願上候。 兄の如く思ふ先輩と共に、此の栄ある攻撃に臨むを、此の上無き喜と存じ居り候。 勇みて出撃仕り候。 謹 言 誠 次 郎 【平成二十三年四月靖国神社社頭掲示】
弱気ゼロ。
死んでも敵討を完遂する気合いの入り様、勇猛な方である。
皇紀 2671年11月16日
詩に云わく、
『初め有らざるはなし、よく終わり有るはすくなし』と。
故に、英霊の重んぜし所は、
ただ忠君( 終わり )と孝心( 始め )とのみ。
忠ならんと欲すれば孝ならず。
忠孝は自然の情。忠の優先は人の意志。
皇紀 2672年 9月 26日(水)
Z旗のはためき と ワンピース
この文中の 「 御国の興廃を担う重任 」 を読むと、東郷平八郎さん の名号
令 「 皇国の興廃この一戦にあり。各員一層奮励努力せよ 」 が 見えてきま
す。 敵は強大でも引くことのできない、そして勝たねばならない 心境をアル
ファベット最後の文字を示したZ旗に託して 対露戦に挑んだ重任が 目に浮
かびます。 これが、日露戦争後の国の栄に繋がったことを想います。幕末
から、外圧を撥ね退ける闘志が 栄をもたらした歴史も同じです。
ところで最近、大好きな干し肉を買おうとセブンイレブンに寄ったらば、『 東
大生が読み解くワンピース 』 という変わった黒い装丁の本を見つけて、 な
かなか良い本でした。 『となりのトトロ』のトトロがクスノキの精霊で、森の守
護神フンババ ( ← ? へ )みたいなものだと知ってから、 ジブリのアニメを
面白いと考えるようになったのと同じ位に、ワンピースが深く解る内容です。
その解説は、例えば 「旗」 というものが誇りとして扱われていて、物語を構
成する上でキャラクターの精神性を見られる重要なアイテムだとキーポイン
トを教えてくれます。 ワンピースの名シーンで 「 命を誓う旗 」 という表現が
されているのもそのためであり、だから宣戦布告する時は敵の旗を打ち抜
いて戦いを挑みます。それを日本史で言えば、陛下から授かった連隊旗を
奪われて死にたくなった乃木さんが解り易いと思います。
旗に象徴される精神が、 各々に とってどれだけ大切なものか述べたのが
次のセリフです。
自分の胸に戦士という旗を一本ずつ掲げてる。それは、命よりも大
切な旗なんだ。 それを決して折られたくねぇ、 だから今までぶつか
り続けて来たんだ。
( ワンピース作中より )
戦士という旗は、強敵という風を受けて激しくはためくものです。 スキーの
ジャンプと同じで、風が強いほど高く飛べるのが勇者です。
はためきの最高をもたらす状況が、心躍る出撃です。
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? レバノン杉 が欲しかったギルガメッシュの公共事業で森の
精霊 フンババ は居なくなり、森林は狩り尽くされた。 禿山
となり木材が足らないと、今度は石材を建築材とする。 石
材の使用は、森を殺した意味を持つ。そして最終的に水を
無くして亡びる都市国家の危険性を古典から拝借し、現代
の森林問題に一石投じたのが宮崎駿監督なんでしょう 。
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皇紀 2672年 11月 1日(木)