人類は何故戦ひ血を流さねばならぬか(遺 書)

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陸軍大尉 竹内 惠 命
  歩兵第八十二聯隊
  昭和二十年三月十日
  仏領印度支那ハノイ附近にて戦死
  東京都出身
  二十九歳

 遺書

 私は今静かな気持で此の書を認《したた》めることの出来る時と機会とを得た事を実に幸福に思ふ
 私は過去三年の間、南洋諸島に於けるあの血みどろな日米決戦の実体に遂に触るゝ事なく尊い同胞の流血を唯凝《じ》と眺めてゐた 此間私の心は常に何か堪へられない、何かせめられ追はれる様な焦燥と、部隊の任務の為と云ふ美名に隠れ安易に就かんとする怯懦《きょうだ》とが烈しい相剋を続けてゐた 自分には信念がないと悲しく思つた 軍人として不逞の徒であると思つた 私は淡々として而《しか》も磐石の如き亦燃ゆるが如き雄々しく逞《たくま》しい信念の持主になり度いと自ら願つたそして焦つた 私は周囲にある本を漁り読んだ 陳腐ではあるが眞に時局を認識したいと思つた そして勉めた 其結果此世界動乱が何を意味するか 其実体が何であるか 人類は何故斯《か》く戦ひ血を流さねばならぬかを私自身の心の中に摑むことが出来た様な気がする(中略)
 私は此の歴史の選んだ方向に道を神州日本が、一億皇國臣民が一路驀《ばく》進する光景を、姿をはつきりと見た 私は信念を得た 私は戦ふ そして我々は勝たねばならぬ 亦我々は勝つことを信じねばならぬ(後略)

昭和二十年三月一日
          陸軍中尉 竹内惠

  【平成十六年五月?國神社社頭掲示】

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